
いつかバリ島で生活をしてみたいと思う方、
既にインドネシア人のパートナーがいらして、
いずれバリ島で子育てをするかもしれない方の不安が少しでも減って、
イライラせずに済む3つの対策案を共有します。
実際に3人の子育てをした私が昔の自分に伝えたい!そんな記事になっています。
バリ島の子育て
お風呂の時間
現地の子供たちは、夕方4時ごろシャワーを浴びるのが当たり前。
日本人の感覚からすると、まだ夕方遊んだり、”寝るまでに一汗かいて意味がない” と感じます。
これは、バリ島のお風呂事情、水溜めから手桶で浴びるスタイル、または、水シャワーだからです。
夕方なら昼間太陽の熱で温められた水道管から出る水は生暖かいので、
寒く無いように自然の知恵が根付いているんですね。
好きな時間に温水シャワーが浴びられる環境なら、
日本同様、好きな時間にお風呂タイムを楽しむこともできるので、
生活環境によって問題ないですが、昔の我が家は水シャワー、
子供が風邪をひくと可哀そうなので、お湯を沸かしてバケツに入れてお湯を使うお風呂タイム
いちいちやってたんですよね。
食事の仕方
基本はご飯におかずで日本と同じですが…大きく違うのが 調理は一日一回朝だけ、
これは家庭にもよりますが基本そうなので、子供たちは飽きるという問題が出てきます。
我が家の様に大家族で同じおかずを分けて食べる場合、なくなれば各自で買うか作るという形。
専業主婦で作る時間があればいいのですが、子供向けのメニューは外食に少ないので
働くママは作り置きをするかファーストフードなど少し大変。
逆に日本では当前ですが、電子レンジがある家なんてかなり高級家庭。
温めるもの手間がかかる問題があります。
また大きく違う点が
・遊ばせながら食べさせたりする
・食べたい時に好きな場所で食べる
バリ島では、食が進まない子には遊ばせながら追いかけて食べさせる事も当たり前
1人で座って食事ができるようにしつけると
・汚れる
・時間がかかる
・結局食べてない
という懸念があるので大人が食べさせるんです。
小さなうちから躾をする感覚はないようです。
仕切りの無い幕の内弁当スタイルなので、洗い物は楽なんですけど。

また、辛いメニューが多い国なので、小さいうちから自然となれてしまいます。
例えば…辛くても、軽く水かお湯で洗い流して食べさせたり…
これでも結構辛さが染みているので、自然と辛さに強くなっていきます。

そして生野菜をほとんど食べないうえ、野菜ジュースなども売っていないので、
子供向けサプリメントを使う人もいます。
食事の時間も自由なので、ご飯前でも「おやつ」をあげるおじいちゃん、おばあちゃんにストレスを感じたり。
これは世界共通かもしれませんね…。
トイレ事情
布おむつが無かった時代は、ただ、ズボンやパンツをはいているだけなので、
赤ちゃんを抱っこしている大人の服も汚れるという事が普通でした。
今ではすっかり紙おむつが定着し、履かせるオムツも普及していますが、
小さいうちは庭で用を足すことも当たり前のようにします。
男の子は適当に立ちション。女の子でもママが後ろから抱きかかえて
しゃがみスタイルで庭でさせる光景も昔はよく見ましたが、最近は見なくなりました。
また、トイレと風呂場が一緒の場合、トイレの便器に一人で届かない子は、
風呂場の洗い場にしゃがんで用を足す場合が見られます。
そして自分ではそれを流さない💦
また、小学生ぐらいの子で一人でトイレができる年齢の場合でも、
トイレットペーパーを使う風習が無い人も多いので、
近所の子を招いて誕生日パーティなんてしたら、床が乾いていようがいまいが、
トイレの床がびしょ濡れになるという場合があります。
そんな時は、後からこっそり流せば済むので、甘い深く考えずに行動あるのみ。
便利グッズ
日本に比べるとまだまだ便利グッズが少ないのですが、20数年前に比べてバリ島も便利になっています。
昔バリ島に売っていなかった物
・履かせるオムツ
・哺乳瓶にスプーンがついた離乳食用便利グッズ
・アイスノン
・熱さまシート
・搾乳ポンプ
離乳食や幼児期のお菓子なども甘いものが多く、種類も少なく
輸入品の数も少なく、もちろん高級、日本食スーパーも無かったので、実家から送ってもっていましたが、
今では輸入品が手に入るスーパーも増えました。
とはいえ日本と比べると種類の豊富さが違うので、譲れない人は送ってもらうなどで対応してもらえるといいですね。
最近は、働くママはオフィスに搾乳ポンプを持参している姿も多く、育児休暇中に沢山冷凍保存をする人も増えました。
また、レンタルおもちゃや英語で接してくれるプレイグループなど、お金を払えば便利な生活が可能です。
学校の仕組み
インドネシアの新学期は、7月半ごろ。年度末が6月半ばなので、学年の変わり目に毎年約ひと月休みになります。
日本と同じ小6、中3、高3の仕組みですが、6~7月は、バリ島在住日本人の帰省ラッシュの時期で、
日本は夏休み直前、日本の家族との予定を合わせにくい問題が出てきます。
ちょうど毎年その時期に日本の学校に通わせる人もいるので、良いか悪いかは人次第。
ただ、平日子供が日本の街中を歩いていると、
学校をさぼっているように見られてしまうことがありますが、気にしなければ済む問題です。
また、中学から受験があるインドネシアで進学する年は、事前連絡なく間際に呼び出しが来る事もあるので、
家族に一人でも受験生がいるとその年は帰省しにくくなります。
そして…学校にもよりますが、基本入学式・卒業式がありません!
だらりと始まりあっさり終わります。
また、朝早く送迎で忙しくなるのも特徴です。
給食制度もなくお弁当持参か買い食いになり、学校に購買部があるので子供は小遣いをもって登校するのが当たり前。
朝9時からお弁当の時間だったり、集中力的に暑い国らしい時間割になっています。
大抵親戚に頼んだり、ドライバー役を雇ったりします。
躾の違い
幼稚園に哺乳瓶をくわえてきたり、ポイ捨てをしたり、おおらかな子育てと言うか自由というか、
日本人から見ると甘やかしているように感じてしまうでしょう。
自分だけがしっかりしようとするとまるで悪者💦
子供に甘い態度の周りと、日本の躾とのギャップにイライラしてしまいます。
大きくなると一人で食べられますし、気にすることは無かったのかも…と思えなくもないですが、
日本へ行った時に、ここではこうなのよと話して理解できる年齢に伝えた方が本人も納得したりします。
イライラしない3つの対策
対策1 日本の当たり前をあてはめない
日本で育った日本人が比べてしまうのは当然ですが、自分の子供だけきちんとしても、
周りが違うため、無理が生じてきがちです。
ある程度の妥協をして絶対に譲れない点は、理解できる年齢になって話して伝えていきましょう。
対策2 ポジティブにとらえよう
バリ島は自然豊かでおおらかなある意味贅沢な環境です。
人と接する事が多いので、反抗期にもなりにくく、大家族ならではの協力の姿勢も自然と身に付きます。
核家族が多い日本では味わえない良い面が備わることもあるので、
比べ過ぎずその土地の良さを味わえるといいのではないでしょうか?
対策3 楽をしよう
親という責任感にとらわれすぎたり、潔癖症な方は大変になりがち。
また意外と思い込んでいるだけかもしれないと、客観的に冷静に考えたり、逆に深く考えすぎない方が良かったりします。
「何とかなる」と少し楽にしてあげる時間も作ってみてください。
また、スイーツなどで自分へのご褒美をあげたり、自分らしい楽しみを見つけて、
バリ島生活を楽しむことに目を向けるのも効果的ですよ~。
昔に比べてお洒落カフェも沢山あるので、ゆる~い自由な幸せがに気が付けるとラッキー!
あとがき
「躾」の概念自体が違うバリ島の育児
子供にとっては自由でストレスが少ないので伸び伸びと育つのかもしれませんし、
インドネシアあるあるに慣れれば、大抵のことには動じない感覚も養われていくでしょう。
せっかく可愛いわが子との貴重な時間、皆さまがイライラせずバリ島で過ごせる事を願っています。